安岡正篤先生とは?
安岡正篤先生を知っていますか?
一世の師表・天下の木鐸と仰がれる
安岡正篤(やすおか・まさひろ)先生は、明治31年(1898)、2月13日、大阪市に生まれました。
幼少の頃から四書五経に親しみ、
中学生のころ、王陽明に傾倒、
東京帝国大学法学部政治学科卒業と同時に、
『王陽明研究』を著して一躍脚光を浴びました。
以後、一般には陽明学者として知られるようになりました。
昭和の松下村塾
昭和2年、金鷄学院を開校しました。
これは儒学を中心とする東洋思想を活用して
地域振興に役立つ有徳の人物養成を目指すものでした。
特に人物の修養に重点をおくもので、
当時、こうした視点と目的の塾風教育は、
西洋の教育制度を模倣した学校教育の中で
忘れられようとしていましたから、
当時のジャーナリズムは
"昭和の松下村塾"と称したほどでした。
ついで昭和6年には、
農村の次代のリーダー養成ということに、
目的を純化させて日本農士学校を開校。
次代の指導者育成に努め、
各界指導者に多大な影響を及ぼしました。
これら両校で教育にあたる一方、
昭和7年には、政界・官界の若手リーダーを糾合して
国維会を結成、為政者たる者の覚悟を促しました。
終戦の詔勅に朱を入れる
このように安岡先生は、教室で古典の講義をし、
研究に没頭するだけの学者ではありませんでした。
昭和19年、大東亜省の顧問に就任。
後に終戦の枢機にまで関わる契機となりました。
翌20年の「終戦の詔勅」草案に加筆補正したことは、
知る人ぞ知る事実です。
昭和24年には、師友会を設立、東洋の古典をベースに
広く国民各層の啓発・教化に努めました。
一方、吉田茂から師と慕われ、
岸信介・佐藤栄作など、歴代の首相が教えを仰ぎ、
以後、巷間では"歴代総理の指南役"と言われました。
もちろんそれは、安岡先生の純粋な学究心と
活学精神によるもので、
具体的な政策や政局への関与を
意味するものではありませんでした。
安岡先生の学問は、陽明学に止まらず、
朱子学、老荘、易学、仏教、神道などの東洋思想と
政治哲学、人物研究、更に西洋思想にも通じ、
その学問は洋の東西を問わず、広く、深く及んでいました。
人間いかに生くべきか
そしてその学問の目的とするところは、
「人間いかに生くべきか」
「リーダーはいかにあるべきか」
を追究する生きた学問であり、
古今東西の偉人哲人の教えや生き様、
古典を現代に活かす「活学」が目的でした。
安岡先生のこの学問姿勢は終生変わることはありませんでした。
昭和58年12月13日に逝去されました。
享年86歳でした。
「昭和」「平成」の発案者
その5年後に始まる「平成」という元号が
安岡先生の考案であることが、
後に竹下元首相によって示唆されました。
ちなみに「昭和」の元号案も
安岡先生の発案であることが知られています。
わたしたち日本人にとって、
「昭和」「平成」という時代は
大きな意味を持っていますので、
「安岡正篤」という名も、その功績も、
しっかりと認識しておかなければならないものと思われます。
政財界リーダーの啓発・教化、
あるいは広く国民各層に影響を及ぼした安岡先生の人間学は、
現在でも多くの人々の精神的支柱となり、
著作などを通じて私淑する門下生が増えつつあります。
これからの安岡教学
現代人を覚醒させる安岡正篤先生の教えは、
万世に通ずる人類至宝の人間学です。
しかし安岡先生を偲んで追懐の念にふけり、
あるいはただ単なる知識としての
机上の学問に止まるのみでは、安岡先生の本来、
求めて止まなかった『活学精神』を無にすることとなります。
安岡教学研究会では
安岡教学研究会では、
「人間いかに生くべきか」
「リーダーはいかにあるべきか」
という命題に対して、
具体的・実際的解決法を残された安岡正篤先生の教学をもとに、
これを基調としながらも、しかし一流一派に拘泥することなく、
古今東西の人物・歴史・教えに触れ、それぞれその要をとり、
長を活かして、仕事・家庭・教育・政治・経済、
そして個々の人生に、有意に活かすことを目的に活動しております。
元木は永久に残すことはできない。
親木の花粉が飛んで思わぬところに新芽が出る。
これが自然というものである。
・・・ 安岡 正篤 先生のことば・・・
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