護身術としての合気道
護身術としての合気道
「合気道」・・・と聞くと
「護身術」をイメージする人も多いでしょう
確かに合気道の技には
護身術として応用できる技が
数多くあります。
昨今では思いもよらない事件に
巻き込まれる危険性が
私たちの身のまわりにはあふれています。
その意味では
武道の心得が
「ある」と「ない」とでは
心の余裕も、だいぶ違います。
イザというときに
自分の身は自分で守れるようにすることは
大切な心得です。
しかしその上で
認識しておいていただきたいことがあります。
それは・・・イザというとき
空手をやっている人は
空手の技を使おうとします。
柔道をやっている人は柔道を。
合気道をやっている人は合気道で
相手を制することを考えるのです。
じつはこれが大きな間違いです!
どのような武道や格闘技でも
決められた場所で、決められた想定のもとに
技の鍛錬を行うものです。
普段の稽古で命のやりとりを
稽古するわけではありません。
実戦の場とは違うのです!
本当の「護身術」とは
危険な場所へは近付かないことです。
また、何となく危険な空気や状況を
すばやく察知する力を身につけることです。
あるいは、大きな声を出すことや
頭を働かせて対応ができることの方が
どんな技よりも有効です。
持っていたカバンで身を防いだり
傘を持っていればそれで応戦するなど、
落ち着きと臨機応変さが必要なのです。
・・・それを承知していただいたうえで
さまざまな想定の護身術も
稽古をしていきます。
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